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「臓器農場」  帚木蓬生
今の日本で、子どもの臓器移植をしようとしたら、
海外へ行ってするか生体肝移植をするかしかない。
子どもの脳死を認めていないからだ。
子どもの脳死判定というのはなかなか難しいらしい。
子どもの生命力ははかりしれないものがあるからだ。

「無脳症児も人間です」 一番印象に残った言葉だが、
無脳症児からの移植、昔日本でも行われ非難を浴びたらしい。
たぶんそれをもとに小説を書いたのではないかと思うのだが、

わざと無脳症児をつくって臓器移植のためにその赤ちゃんを使う。
大半は流産してしまう確立の高い症状の赤ちゃんを
出産までもっていくことじたい現実離れしているのだが、

分厚い本(357ページ)、しかも二段になっていて
パソコンも携帯も出てこないので、時代を感じてしまうのだが、
それでも一気に読んだ。

マロンママの赤ちゃんにも、
臓器移植ができていたらと思ったことがあり、
でもすぐに、逆に臓器を提供するがわになっていたかもと思い…
今のマロンママには
子どもの臓器移植についてどうかと問われても
「わからない。」としか答えられない。…
by maron415 | 2006-07-19 13:53 | 本 絵本
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