人気ブログランキング | 話題のタグを見る
社説くらべ(教科書検定について)
朝の7時過ぎに、どこかの番組で(たぶん朝日?)新聞くらべをしてくれる。
で、ネタはそこからです。

うちの地方新聞は、速やかに削除撤廃をという感じです。
(東京、朝日の感じかな?)

【主張】教科書検定 政治介入排し事実正確に - MSN産経ニュース 2007.10.3
 高校教科書の沖縄戦集団自決に関する記述に付けられた検定の撤回を求める動きが続いている。教科書検定は政治的な動きに左右されてはならない。正確な歴史の記述を求めたい。
 教科書検定への批判には、大きな誤解や論点のすり替えがある。
 今回の検定前の教科書には「日本軍のくばった手榴弾(しゆりゆうだん)で集団自害と殺しあいをさせ」など、軍の命令で強制されたとする誤った記述があった。
 検定意見は近年の研究や証言に基づき軍命令説の誤りを指摘したものだ。前述の記述は検定の結果、教科書会社側が「日本軍のくばった手榴弾で集団自害と殺し合いがおこった」との表現に修正した。
 検定は、軍の関与や体験者の証言を否定するものではない。

あの、おすもうで、親方が命令したとかしてないとか言っていますが、
それと、同じ論理かなあと…
「手榴弾」配っただけだあと言いたかったのかな?
ただ、国のトップがかわったら、教科書の歴史もかわるのかい?とは思います。


沖縄集団自決 検定への不可解な政治介入(10月3日付・読売社説)
沖縄戦の最中、渡嘉敷島と座間味島では軍命令による集団自決が行われたとされてきたが、これを否定する証言が、1970年代以降、相次いでいる。

 史実に基づいて執筆されるべき歴史教科書の内容が、「気持ち」への配慮や、国会対策などによって左右されることがあってはならない。
 時の政治状況によって教科書の内容、記述が変わるのであれば、中立公正であるべき教科書検定の制度が、その根底から揺らぐことにもなりかねない。

軍が軍として成立していたのかというとこもあるのですが、
でも、当時の世相を考えると、何かあったら、生き恥をさらすなは言ってたし、「死ぬのイヤだ!」なんて言えない世の中だったよなーと…
実際に命令していない、手を染めていない。勝手にしたことだって(までは言っていませんが)
言いたいのかな?
後半部分は、そうだと思いますよ。
でも、だいたい、安易に削除したからこうなったのにとは思います。


社説:集団自決記述 「軍強制」復活ですむ話ではない - (毎日新聞 2007年10月3日)
  文部科学省が、にわかに記述復活も含め修正へ方針転換した。週末、沖縄県で立場や党派を超えて開かれた抗議の大集会に怒りと不信を思い知らされ、慌てて事態収拾に動いているように映る。

 個々の兵士は別にしても軍は住民の安全や保護は念頭になく、敵に保護された住民から日本軍の布陣情報が漏れることを恐れた。
 死以外に選択の余地のない状況に追いやったり、自決を促すこと自体が軍・民の力関係からいって「強制」といわざるをえない。

いや、まさしく、そうなんだろうな。
国会がはじまって、野党に攻められる前にとしか考えていないと思います。

だいたい、沖縄は、人を現地調達したというか、
住民が軍と関わらずをえなかった実態があるみたいです。
住民だけど、軍の仕事に関わるのが多かった?
結局、ひめゆり部隊もそうだなあと…
そういう背景は、勉強するのかな???
手榴弾を渡されて、どうして拒否できなかったのかとかね…

最後に全然関係ないのですが
遭遇したので(なるほどと思ったので)
<特集ワイド>「頭悪い人たちが急に…」前官房長官 安倍政権最後を語る(毎日新聞) - Yahoo!ニュースより
10月2日16時27分配信
 安倍政権の演出者たちはそこを全部はがして、ポピュリズム(大衆迎合)で政権運営をしようとした。例えば、安倍政権発足前から私は日本の財政の窮乏を正直に国民に話さなければいけないと主張してきました。そうすれば自然に税制改革の話になる。しかし、経済成長で解決しますなんて幻想を振りまいた、いわゆる上げ潮路線グループがいた。長期政権を目指したがゆえに、政策的にひとつのバイアス(偏った考え)をつくり上げた。財政や税制について、避け難き現実を直視しない。それは政権内部にあった大きな欠陥だったと思います。







社説:集団自決記述 「軍強制」復活ですむ話ではない - 毎日jp(毎日新聞)
 どうしたことか。沖縄戦の住民集団自決について「軍の強制」記述を教科書検定で排した文部科学省が、にわかに記述復活も含め修正へ方針転換した。週末、沖縄県で立場や党派を超えて開かれた抗議の大集会に怒りと不信を思い知らされ、慌てて事態収拾に動いているように映る。

 だが、記述復活や修正で事は解決なのか。そんな取り繕いでは沖縄の怒りを真に理解できず、状況次第でころりと変わるような教科書検定制度への不信も募らせることになる。文科省は自らの言葉で、今回の転換と経緯について誠実に説明しなければならない。

 来春から使われる高校日本史教科書の検定で、沖縄戦の集団自決について従来は認めていた「軍の強制もあった」という趣旨の記述が改められた。公表は3月末。沖縄県民の驚きと怒りは強く、県議会のほか全市町村議会も検定意見撤回を求める意見書を可決した。

 この重みを政府・文科省は感得できなかったようだ。裁判や研究で軍命の存在に否定の証言や説もあることを検定意見の理由に挙げ、文科相が修正に動くことにも「検定への介入は好ましくない」という姿勢を通してきた。

 沖縄戦は国内で唯一、住民を無差別に巻き込んだ地上戦で、日米双方の死者約20万人のうち半数以上が沖縄県民とされる。惨劇が各地で起きた。日本軍は軍属以外の人々は足手まといと扱いがちで、壕(ごう)から弾雨の中に追い出したり、食糧を奪うこともした。スパイ視した住民や米軍収容所の住民を襲撃して殺害した例もある。

 個々の兵士は別にしても軍は住民の安全や保護は念頭になく、敵に保護された住民から日本軍の布陣情報が漏れることを恐れた。生き残った住民から詳細な聞き取りをし収録した「沖縄県史」(県発行)では、例えば、当時16歳の座間味村の女性が「明日は上陸だから民間人を生かしておくわけにはいかない。いざとなったらこれで死になさい」と兵士から手投げ弾を渡されたと証言している。

 死以外に選択の余地のない状況に追いやったり、自決を促すこと自体が軍・民の力関係からいって「強制」といわざるをえない。

 戦後沖縄には「島ぐるみ闘争」の歴史がある。米統治下で住民は基地拡大に抗し、祖国復帰運動を起こした。95年には米兵の少女暴行事件の捜査制約に怒りが広がり、8万5000人の大集会を開催。政府を動かし、日米地位協定の見直しや基地縮小論議へ発展した。

 そして今回、沖縄の島々から11万人(主催者発表)が集会に参加した。その怒りは、「本土の捨て石」とされた沖縄戦の凄絶(せいぜつ)な辛苦と重い教訓に対し「本土」はいかほどの理解や思いがあるのか、という不信と失意から発している。

 今回の「検定やり直し」を単に形式的な処理に終わらせてはならない。沖縄戦および戦後の沖縄は近現代史の集約であり、多様で奥行きのある「教材」だ。そうした視点で学校教育などでどう次代に「沖縄に学ぶ」を継いでゆくか。それを考える機会ともしたい。

毎日新聞 2007年10月3日 東京朝刊

by maron415 | 2007-10-03 10:36 | ニュース 新聞より
<< 気がつかなかったワン! 彼岸花便り+赤 >>