「医療最前線の子どもたち」 by向井承子 岩波書店
医療最前線の子どもたち|Excite エキサイト ブックス (文学・本・読書)
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舞台は、国立療養所香川小児病院1997年当時
だから、今は違っているかもしれません。
著者からの内容紹介より
医療技術の進歩で,重篤な病や障害をもつ子どもたちは生きる可能性をおし広げた.しかし一方で,親や医師に新しい課題と試練をつきつけ,子ども自身にとっても生きるための新たな試練の場が生まれつつある.著者は医療最前線を訪れ,関係者と話し合い,議論し,悩みつつ,子どもたちをめぐる生と病と死の現状を紹介する.

引用ばかりなのでが
医師が言った言葉
「子どもの医療をもっと大事にしてほしい。子どもの医療は手間がかかるのです。人手もかかるのです。お金がかかるのです。もっと、世の中の人に考えてほしいのです」

DNR「Do not Resuscitate」蘇生するなという考え
時に安易な結論に政治的に導かれしまう。
  「無駄な医療費」を抑制するために、
  家族や地域社会を重荷から解放するために、
  「脳死」という新しい死の概念を必要とするために

重症奇形や超未熟児の蘇生について
  どんな脳障害が残るのかその時点ではわからない
  無脳児でも脳死でも、からだは生きたいと願っている。
  死を期待されている人がいるというのは許せない。

6歳以下の脳死が認められれば6歳以下の臓器移植が可能
生まれつき脳がないから死んでいく宿命の心臓を他のからだに移植して生かしてあげる
という考えも…


まさに
「生きるために生きている」子どもたち
「医療がないと生きられない」子どもたち

裏表紙に、次の詩が書いてありました。
かぎりないそらからくもはわき
かぎりないそらへとくもはきえる
そのしたでうみはうねり
くさはそよぎきりんははしり
ことばをしらないぼくがいきてる

どうしてってきかないで
いきてるわけをきかないで
ほほえんでくれるだけでいい
だいてくれるだけでいい
うまれることもしぬことも
ほんとうはだれにもわからない
それだけをしってほしい
(詩:谷川俊太郎)


本当に、引用ばかりなのですが
いろいろ考えてしまう一冊です。

読んだのは、ずいぶん前
でも、その当時より、
その子たちの環境は悪くなっているのだろうな
いろいろな面で…

医学は、その当時より発達したはず
でも、環境は…
産科、小児科の環境はますます厳しくなっているのだろうな。
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by maron415 | 2006-10-16 17:47 | 天使ママ お産 関連
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